組込みでスクリプト言語を使うことには消極的だったのですが、このところC++でWebAPIサーバを実装する苦行の日々で、少々C++に倦んできました。ここらでmrubyなどやってみようかと思い立ちました。まずはPCのUbuntu上で使って感じを掴んでみようと思います。もちろん最終的には組込みで使うのが目的。
ビルド
PCのUbuntu 12.04上に構築しました。ビルドにrakeを用いるのでrubyがインストールされている必要があります。rubyは1.9系以降が吉です。1.8系は凶です。mrubyのソースをgitで落とすとminirakeというrakeのサブセット版が同梱されています。makeを実行すると、minirakeによってビルドが行なわれます。
$ sudo aptitude install git-core build-essential zlib1g-dev libssl-dev libreadline6-dev bison $ git clone https://github.com/mruby/mruby.git $ cd mruby $ make
インストール
ビルドが成功したら、bin/以下のファイルを適当なディレクトリにコピーして、PATHを通しておきます。
$ sudo mkdir -p /usr/local/mruby/bin $ sudo cp bin/* /usr/local/mruby/bin/ $ echo 'PATH=${PATH}:/usr/local/mruby/bin' >> ~/.bashrc $ source ~/.bashrc
mirb(対話モード)
$ mirb mirb - Embeddable Interactive Ruby Shell > puts "Hello, world!" Hello, world! => nil > quit $
mrbc(コンパイルする)
$ mrbc hoge.rb $ mruby -b hoge.mrb Hello, world!