Fireタブレット

AmazonのFireタブレットは異様に安い。そのかわりAmazon特製オレオレAndroidなので、ふつうのAndroidタブレットとしては使いづらい。とくかくAmazonを利用すること中心のユーザー体験を強いられる。まあ、Amazonの販促ツールなのだから当然といえる。

ぼくは「安いAndroidタブレット」としてFireタブレットを選ぶことはオススメしない。ふだん使いのふつうのAndroidタブレットが欲しかったら真っ当なお値段の真っ当なAndroidタブレットを買ってください。

ただしまあ、Fireタブレットはとくかく安いので、開発者なら開発用・デモ用に1台くらい予備に持っててもいいんじゃないかと思う。最新のOSに追従したいアプリ開発者にとっては微妙かもしれんけど、ぼくのような組込み系開発者が趣味の開発に使うぶんにはじゅうぶん間に合う。

開発者向けオプション

Fireタブレットも通常のAndroid機とほぼ同様に、[設定] > [デバイスオプション] > [Fireタブレットのバージョン情報] で [シリアル番号] を何度もタップすると、[デバイスオプション] のメニューに [開発者向けオプション] が出現する。続いて [開発者向けオプション] のメニューを [オン] にして、さらに [USBデバッグ] を許可する。これで、Android Studioからアプリのインストールとデバッグをおこなうことができる。

Android Studioから接続したところ。Fire OS 6.3.0.1の正体はAndroid 7.1.2ベースらしい。
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ホームアプリを変更

FireタブレットのホームアプリはAmazonの利用を前面に押し出してくるので厄介。デモで人に見せる時に昨日買ったマンガのタイトルがバレるのは困る(笑)

このホームアプリはふつうの方法では変更できない。だってAmazonの販促ツールだから。そこで、ごにょごにょしてホームアプリを変更する。べつにroot化したりするわけじゃないけど、野良APKをインストールするので開発者じゃない方にはまったくオススメしません。ここに書いたことは一切自己責任で行ってください。

(1) Google Playストアをインストール
  • [設定] > [セキュリティとプライバシー] で [不明ソースからのアプリ] を許可。
  • 以下の野良APKをFireタブレットのブラウザ(Silk)でダウンロードしてインストール。
  • かならずこの順番どおりにインストールすること。

【Fire OS 5】

  1. Google Account Manager, 5.1
  2. Google Services Framework, 5.1
  3. Google Play services 11.7.44
  4. Google Play Store 8.5.39

【Fire OS 6】

  1. Google Account Manager 7.1.2
  2. Google Services Framework 7.1.2
  3. Google Play services 14.3.66
  4. Google Play Store 12.0.19
(2) Nova Launcherをインストール
  • インストールしたGoogle Playストアを開き、サインインする。
  • Nova Launcherというホームアプリを検索し、インストールする。
  • Nova Launcherを起動し、適宜設定する。
(3) LauncherHijackをインストール
  • LauncherHijackのAPKをブラウザでダウンロードしてインストールする。
  • [設定] > [ユーザー補助] の [To detect home button press] を有効にする。
  • Launcher Hijackを起動するとランチャーアプリを選択する画面になるので、Nova Launcherを選択する。
  • [設定] > [セキュリティとプライバシー] で [不明ソースからのアプリ] を許可しないように戻しておく。

以上で、FireタブレットがまあまあふつうのAndroidタブレット風になる。