浅見光彦について

浅見光彦シリーズといえば、推理小説作家 内田康夫の代表作。数多くドラマ化されているので、原作を読んだことがなくても、たいていの方はご存知でしょう。警察庁の刑事局長を兄に持つ、30代独身貴族のフリーのルポライター浅見光彦が、毎回、日本各地の伝説にまつわる殺人事件に巻き込まれ(みずから首を突っ込み?)、毎回、萌え〜なヒロインとの出会いがあり、毎回、兄の威光を笠に警察を利用しつつ事件を解決するという、あれです。



浅見光彦シリーズはTBS、フジテレビ、日本テレビテレビ朝日の4大民放局すべてでドラマ化がおこなわれており、それらを合わせると原作小説95作品のおよそ半分にあたる47作品がドラマ化されています。今までに浅見光彦を演じた俳優は、国広富之辰巳琢郎沢村一樹榎木孝明中村俊介、水谷豊、高嶋政伸篠田三郎とじつに8名にのぼります。

僕的には浅見光彦シリーズの見どころは次の2点。

  1. 日本各地の古くからの伝説
  2. ヒロイン萌え〜

ただ残念ながら、どちらもあまり活かしきれてないように感じます。
日本各地の古くからの伝説がいつも題材にされているのですが、それが、あまり殺人事件と深く関係しないのが残念です。歴史のミステリーと現在進行形のミステリーがもっとリンクすれば面白いのに。
それとヒロインの描き方が淡白で、いまいち萌えません。内田康夫はわりと表現力のある方だと思うんですが、光彦に対するヒロインの心情描写に関しては、淡白というか定型的だと感じます。浅見光彦は、うまく料理すれば名探偵コナンなみの萌え作品になると思うのですが。
( 青山剛昌オススメの「平家伝説殺人事件」の佐和タンはかなり萌え〜です。)