付け焼刃でTeXを解読

\makeatletter ~ \makeatother

名前に@を含むマクロ名を書く場合、上書きする場合はこれらで囲むお約束。

\def

マクロを定義する。TeXでは\def, LaTeXでは\newcommandを使う。

\@makechapterhead#1{ ~ }

章見出しのマクロ。#1は引数を1個取ることを示す。
ここでは見出しの文字列が引数として渡される。

\vbox to 15mm{ ~ }

垂直方向に要素を並べる箱。to 15mm は箱の高さを指定している。
無指定なら箱の高さは内容物の高さで決まる。

\kern0mm

間隔0mmで並べる。

\parindent

インデント幅。

\z@

ゼロを表す定数。(こんなんほとんど暗号やろ!)

  • \@ne:常に 1
  • \tw@:常に 2
  • \m@ne:常に -1
  • \z@:常に 0
\raggedright

右揃え。

\reset@font

通常のフォントに戻す。

\huge

フォントサイズを大きくする。
\tiny < \scriptsize < \footnotesize < \small < \normalsize
\normalsize < \large < \Large < \LARGE < \huge < \Huge

\bfseries

太字にする。

\ifnum \c@secnumdepth > \m@ne ~ \fi

整数を比較する条件文。
\c@secnumdepth は見出し番号をつける見出しレベルの深さ。
-1なら部まで、0なら章まで、1なら節まで、2なら小節まで…
\m@ne は -1を表す定数。

\vskip.5mm

垂直方向に0.5mm空白をあける。

\hrule

水平線を引く。

\begin{flushleft} ~ \end{flushleft}

\begin と \end で「環境」の範囲を示す。
flushleftとは、左寄せの「環境」である。

\leftskip=5mm

左余白を5mmに指定する。

\fontfamily{gt}

フォントファミリーにゴシック体を指定する。
明朝体なら\mc。

\fontsize{26Q}{29Q}

フォントサイズ26Q、行送り29Qを指定する。
Qは級数での指定。日本独特の単位であり、1Q=1/4mmである。

\selectfont

実際にフォントを選択する。

#1

1番目の引数。
ここでは見出しの文字列が渡される。

\par

段落。改行してインデントする。
ただの改行なら \newline

\vfill

垂直方向を最大限の空白で埋める。

\nobreak

ここでの改行の禁止。