おととい日記にも書いたジオン公国軍支給のメモリプレーヤー、裏面の銘板を見ると下記のように書かれている。
開発元はI-O DATAなんだろうか? 中身のLSIはどこで作られてるんだろう? というわけで、分解してみた。一枚の基板上に液晶、USBコネクタ、イヤホンジャック、マイク、各ボタンが実装されており、さらに液晶をひっぺがすとその下に2個のLSI (OKI製とSAMSUNG製) が実装されている。そのほか、TI製とMAXIM製らしき小さなICも見える。
BANPRESTO CO.,LTD.
I-O DATA DEVICE,INC.
MADE IN KOREA
(1) OKI オーディオ用プロセッサ ML-67Q5200
データシートによると、このオーディオ用プロセッサは、下記のようにまさにメモリプレーヤー向けな仕様になっている。ソフト開発キットと評価ボードも供給されているようだ。いまどきUSB2.0でないのがちょっと難点だが。
・27MIPS@30MHHzのARMプロセッサ
・MP3,WMAデコーダ用のDSP内蔵
・USB1.1コントローラー内蔵
・フラッシュメモリコントローラー内蔵
(2) SAMSUNG フラッシュメモリ K9F1G
1Gビット(128Mバイト)のNANDフラッシュメモリ
(3) TI ステレオオーディオコーデック TLV320AIC23B
データシートによると、下記のようにこれまたメモリプレーヤー向けな仕様になっている。
・8〜96kHzサンプルのシグマデルタADC/DAC
・16/20/24/32ビット語長入出力
・ステレオライン入出力
・ヘッドホンアンプ内蔵
(4) MAXIM ステップアップDC-DCコンバータ MAX1750
これにより単4乾電池1本で駆動している。
しかしこうしてみると、コアとなるチップは全て外製。半導体メーカーからチップを買ってきて組み立てましたという感じ。典型的なセットメーカーの製品作りだ。