世界を革命しない力

畑が久米田の弟子と知って、ああやっぱりと思った。メインの読者層を無視した引用の多さ。もっとも畑には久米田のようなウイットや風刺がないけど。...いや、それは今日の本題ではない。



「IT革命」という言葉が流行して5,6年たち、もはや死語になった観すらある。けっきょく、世界は革命されたのだろうか?
20世紀末に始まった広い意味での情報革命は、たしかに農業革命、産業革命に匹敵する人類史上第三の革命かもしれない。ただ、「情報革命が大量消費文明を終わらせる」というあさはかな説は、どう考えてもウソっぱちだ。

以前なにかのTV番組で、とある学者さんが情報革命について論じていて、「化石燃料の時代は、もはや終わりました!」などとのたまっていた。アホかこいつは!と正直思った。今日の情報社会を支えるためにどれほど莫大なエネルギー資源が消費されているか分かってないのか!?

あの学者はノートPCとケータイ端末だけで通信ができているとでも思っているのだろうか? この日記を読んでくれてるみなさんには今さら説明するまでもないことだけれど、インターネット網や携帯電話網を支えるために、世界中で無数のサーバや基地局が24時間休みなく莫大なエネルギーを消費しながら稼動しているのだ。これを大量消費とよばずになんとよぼうか?

大量消費文明がやがて資源の枯渇で自滅することは、だれでも分かっている。それでも人間はいちど手にした快適さを手放せない。それこそ世界を革命しない力。 近頃はやりのLOHASなんて、しょせん先進国の金持ちの道楽の域を出ないと思う。


世界を革命する力を!