横山光輝『史記』



久しぶりに横山光輝の『史記』を一気読み。やっばり『史記』はいいなあ。
特に春秋戦国時代は中国史の中でいちばんおもしろい時代だと思う。
強烈なキャラの強烈なエピソードが多いから。


史記』は、横山光輝晩年の作品で、よく言われることだが、絵の記号化が顕著だ。
だが、『史記』の簡潔な文章のマンガ化としては、この絵柄はマッチしているようにも感じる。


ときどきヘンテコな絵があるのはご愛嬌。それもまた面白さのうちです。(^^)
おおす!
上の絵、刺客が韓の宰相の官邸を襲撃するシーンなのですが・・・

  • 刺客の男、ポーズをとったまま空中を水平に移動してます。ワイヤーアクション?
  • そして無表情に視線は床を向いてます。前を見ろよ。
  • 衛兵は「狼藉者だ!取り押さえよ!」と叫んでます。自分で取り押さえる気は無いようです。
  • 左端の宦官、ぼさっと突っ立ったままです。リアクション弱すぎます。
  • そしてその前に立つ役人、「おおす!」 ・・・「おおす!」ってなんですか?
  • 次のコマでいきなり「お命頂戴いたす!!」「ぐわっ」で宰相殺されます。

ツッコミどころ満載。