言葉と歴史

西のローマ、東のギリシャ

地中海の西部でローマとカルタゴがポエニ戦争を戦っていたころ、東部にはアレクサンドロス大王の後継者たちが建てたギリシャ系王朝(アンティゴノス朝、セレウコス朝、プトレマイオス朝)が割拠していた。いわゆるヘレニズム三国だけど、どういうわけかヘレニ…

言語学ネタ (印欧語族の古代語)

性・数・格の一致 インド・ヨーロッパ語族に広くみられる「性・数・格の一致」というのは、乱暴に言うと「韻を踏む」ことだと思ってる。例えば、古代ギリシャ語の例。 サンスクリット語と漢文 サンスクリット語の複雑怪奇な動詞の変化と比べると、漢文のなん…

ルーマニア国歌

Deșteaptă-te, române! (目覚めよ、ルーマニア人!) Deșteaptă-te, române, din somnul cel de moarte, În care te-adânciră barbarii de tirani Acum ori niciodată croiește-ți altă soarte, La care să se-nchine și cruzii tăi dușmani. 目覚めよ、ルーマ…

暗峠

生駒山の暗峠(くらがりとうげ)を登ってきました。上方古典落語「東の旅」でも語られる、江戸時代からの大坂-奈良ルートの要衝です。奈良県生駒市から山を越えて大阪府東大阪市に通じるこのルートは現在でも国道308号なのですが、「酷道」とも呼ばれる急勾配…

なつのロケット

飛ばなくていいなんて考えて作ったロケットが飛ぶもんか!! 要は結果だ! 俺は飛ぶようにしか作ってない!! あさりよしとお『なつのロケット』 そうだね。

「コウ」と読む漢字が多い理由

漢字には、音読みが同じもの(同音異字)が多数あります。たとえば、「吏・利・李・里・梨・理・裏・履・離」。これらの漢字はすべて、音読みが同じ「リ」です。漢字には必ず同音異字があると言ってもたぶん良いだろうと思います。 しかしその中でも、「コウ…

春・桜・霞

すこぶる季節はずれだけど、備忘のために記しておく。 春霞たなびく山の桜花 うつろはむとや色かはりゆく (古今) 春霞たなびく山の桜花 見れどもあかね君にもあるかな (古今) 山桜霞の間よりほのかにも 見てし人こそ恋しかりけれ (古今) 誰しかもとめて折り…

長谷寺

久しぶりに自転車で遠出してきました。斑鳩から桜井の長谷寺まで。往復でおよそ50kmの道程でした。 参道を登ると長谷寺の山門です。さすが真言宗豊山派総本山、りっぱな山門です。 門をくぐると回廊。長い回廊の石段を登っていきます。 回廊を登ると本堂です…

王寺の明神山

今日は王寺の明神山に登ってきました。大阪の柏原市との県境にある山で、遊歩道が整備されてるのでけっこうウォーキングしてる人たちがいました。 山頂はちょっとした展望台になっています。西を眺めると霞のむこうに大阪の高層ビルが見えます。写真では分か…

信貴山朝護孫子寺

20年ぶりに信貴山に登ってきました。 近鉄信貴山下駅からまっすぐに上る道を自転車を押して登っていきます。振り返ると王寺の町が見えます。 さらにどんどん登っていきます。振り返ると奈良盆地が一望できます。 そしてようやく辿り着いた信貴山朝護孫子寺の…

男兒當自強 (北京語版)

傲氣面對萬重浪 ao qi mian dui wan zhong lang 熱血向那紅日光 re xue xiang na hong ri guang 膽似鐵打 骨如精鋼 dan shi tie da, gu ru jing gang 胸襟百千丈 眼光萬里長 xiong jin bai qian zhang, yan guang wan li chang 我發憤圖強 做好漢 wo fa fen …

日本仏教の古代・中世・近世

(十数年前に書いた駄文に加筆修正) 日本史の中で、中世は古代と近世という二つの秩序の時代のはざまにあった混沌の時代だ。具体的には鎌倉時代〜戦国時代(あるいは少し広げて平安末期〜織田政権期)を言うが、それは古代律令国家の崩壊から近世幕藩体制の成立…

仏作って魂イエス

(タイトルの出典は ロールちゃんブログパーツより ) 仏像はヘレニズム文化の産物、という話は以前にも書いた。 アレクサンドロス大王の東方遠征によって、ギリシアとアジアの文化が融合したヘレニズム文化が広まったわけだけど、インドもその影響を受けた…

中世って何かな?

(十数年前に書いた駄文を加筆修正) おおざっぱに言って、「近世・近代」は近ごろ、「古代」は大むかし、「中世」はその中間なわけだけど、じゃあどこが境界なのか? 歴史の教科書では、日本史なら鎌倉〜戦国が中世。ヨーロッパ史ならローマ帝国崩壊までが…

日本の女帝

同じ東洋の中国や朝鮮とちがって、日本には女帝が多い。ただ、江戸時代の明正天皇と後桜町天皇を除くと、日本の女帝は古代の飛鳥時代〜奈良時代に集中している。最初の蘇我氏系天皇である31代用明天皇から最後の天武系天皇である48代称徳天皇までの18代185年…

消えるH

子音の消えやすさには順番がある。たとえば h > d > m send me → センミー send him → センディム とくに、[h]は非常に消えやすい。 ・韓国語では前の子音と後ろの母音にはさまれた[h]は発音されない。 ・英語でも前の子音と後ろの母音にはさまれた[h]は消え…

いろいろ

音声合成の参考資料: 藤崎モデル - Google検索 http://www.google.co.jp/search?q=%E8%97%A4%E5%B4%8E%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja #MA6 形態素解析辞書 : 中古和文UniDic http://www2.ninjal.ac.jp/lrc/index.php?UniDic%2F%C3%E6%…

いろいろ

東アジア2000年の地図 http://www.ugoky.com/chizu/ugoky_chizu.swf

高校世界史レベルの知識を即成でインストールする方法 http://togetter.com/li/69858 The Julius book 音声認識システム http://julius.sourceforge.jp/juliusbook/ja/

印欧語族の類義語辞典

φ(..)メモメモ C.D.Buck : A Dictionary of Selected Synonyms in the Principal Indo-European Languages http://tinyurl.com/2bgbbkj

漢語の方言

中国語方言のページ http://homepage2.nifty.com/Gat_Tin/ 中国語方言字音データベースが興味深い。 北京語音と広東語音以外の方言音てなかなか調べる手段がないもので。 ただラテン字表記が分かっても音価がよくわからない。 声調の数字も方言によって違う…

ヒンディー語

ヒンディー語の文法てえらくシンプルで驚き。サンスクリット語とはえらい違いや。なんか日本語みたいな後置詞使うし、語順も日本語に似てるし、でもやっぱり動詞とか代名詞の変化はインド・ヨーロッパ語だなあとも思う。

サンスクリット

↓「まんどぅーかのサンスクリット・ページ」 http://www.manduuka.net/sanskrit/index.htm サンスクリット語学習の総合サイト。 非常に情報量が多く、そしてよくまとまっています。パーリ語もあり。 サンスクリット語の勉強なんて片手間でできるわけないので…

ヒットするコンテンツ

■創作物では弱者が勝つように描かれる 創作物のなかでは、エリート警察官が無能で、前線の下っ端刑事が大活躍する。 部長や専務が低能で、若手のヒラ社員が会社の危機を救う。 モテモテのイケメンは実はイヤな奴で、物語の最後には化けの皮が剥がれて女性陣…

主格と主語

今週は久しぶりに毎日残業の一週間だった。物理と数学苦手なのでメカの制御に苦しむ。 特に流体なんて今まで扱ったことなかったからなぁ。 動圧? 圧力損失? リフレッシュのため、別方面のことを考えてみる。 僕はまあ、日本語の文法については三上章の主語…

属格

ふと思ったのだけど、属格てちょっと異質。 たいてい格って名詞と動詞の関係を示すものだけど、属格は名詞と名詞の関係を示す。 主格:僕 が 送る 与格:君 に 送る 対格:手紙 を 送る 奪格:旅先 から 送る 具格:速達 で 送る 属格:不幸 の 手紙 僕が君…

格支配?

ドイツ語文法に「前置詞の格支配」というのがあるけど、 おかしなネーミングだなぁと思う。 順序が逆じゃね? 前置詞が格を支配してるんじゃなくて、 格の表現を補うために前置詞が使われてるんじゃね? 限定詞の格変化だけだとドイツ語の格は4つ (≒ が・…

K入声とT入声の読み

漢字の発音の分類にK入声/T入声と呼ばれるものがある。古代中国における漢語の発音では、K入声/T入声は[k]/[t]の内破音で閉じる閉音節であった。日本では、K入声/T入声は −キ、−ク、−チ、−ツと音読みされる。域(イキ)、策(サク)、七(シチ)、発(ハツ)などがそ…

「きーひん」「けーへん」「こーへん」

カ行変格活用動詞「くる」の否定は、標準語では「こない」「こず」が文法的に使い分けられるが、関西方言では「きーひん」「けーへん」「こーへん」が混在し、地域差・世代差があって一定しない。これはどういうことだろうか? 関西方言では否定の助動詞は「…

ロジック

「如来によって説かれた、功徳を積むということは、功徳を積まないということだ」と如来が説かれているからです。それだから、如来は「功徳を積む、功徳を積む」と説かれるのです。 アリストテレス (゚Д゚)ハァ? 如来は「国土の建設、国土の建設ということは、…