NORDIC メモ


バイス

ショートレンジ (BLEなど)

NORDICといえばBLE、BLEといえばNORDICというくらい、BLEマイコンの代表格といえるnRF5xシリーズ。じつはBLEだけでなく、ANTやZigBee、Threadといった2.4gGHz帯の短距離無線通信にも対応する。現在の主力製品はARM Cortex-M4搭載のnRF52シリーズ。ARM Cortex-M33デュアルコア搭載のnRF53シリーズはハイエンドでまだこれからといった印象。

WiFi

NORDICってWiFiもやってたの? というと失礼だが、いまいち知名度の低いnRF70シリーズ。ESP32のようなWiFiマイコンではなく、WiFiコンパニオンIC。つまり他のマイコンに接続してWiFi通信機能を提供する。インターフェースはSPI/QSPI。nRF52/nRF53/nRF91に接続することを想定している。2.4GHzと5GHzのデュアルバンド。

セルラーIoT (LTE)

LTE-M/NB-IoT対応でARM Cortex-M33搭載のnRF91シリーズ。GNSS機能も内蔵している。こちらもnRF5xシリーズと並んでNORDICの代表的な製品。

RFフロントエンド

アンプで通信距離/安定性を向上させるRFフロントエンドモジュール(FEM)のnRF21540。nRF52/nRF53に接続して使用する。送信パワーアンプ(PA)は出力5~22dBm。受信ローノイズアンプ(LNA)は利得13dB。ただし、10mW (=10dBm) の制限のある日本ではあまり活躍できないような。(22dBm=158mW)

電源管理IC

バッテリー充電&降圧レギュレータのnPMシリーズ。USB(5V)入力、400mA充電、150mA出力(1.8V~3.3V)。

SDK

nRF Connect SDK

nRFマイコンの新しいSDK。Zephyr RTOSを積み、開発環境はVS Codeと今どきな仕様。対応マイコンは、nRF52/nRF53/nRF91。今後はこちらになっていく。
Cortex-M33系のリッチなマイコンであるnRF53/nRF91の開発は、後述する旧SDKでは開発できないので、もっぱらこちらのSDKを利用することになる。

nRF5 SDK

旧来からあるSDK。ノンOSで、開発環境は IAR EWARM、Keil MDK、Segger Embedded Studio(SES)、GNU ARM Embedded Toolchainと、古典的な仕様。対応マイコンはnRF51/nRF52。 すでにメンテナンスモードになっており、新規開発には前述のnRF Connect SDKを推奨となっている。
とはいえ、まだまだCortex-M4系のnRF52が主力製品であり、過去案件の資産もあり、また要求仕様によってはノンOSのほうが有利な場合もあるので、当面はこちらも利用することになりそう。

クラウド

nRF Cloudというのがあるらしいが、よく知らない。