「CASSHERN」と「春の雪」

昨日、テレビでやってた映画「CASSHERN」を観た。原作のアニメ「新造人間キャシャーン」とはいくつかの固有名詞と設定を除けば全くの別物。映画作品としては、まあそれなりに楽しめた。一般ウケするとはとても思えないけど。
去年観た映画「春の雪」といくつかの共通点を思いついた。

  • 及川光博が変な軍人役で出演している。かたや皇族士官、かたや貧困層出身の諜報員。
  • 宇田多ヒカルが鬱な主題歌を歌っている。「どうして育てたものまで自分で壊さなきゃならない日が来るの?」だの「誰かの願いがかなうとき、もう一方の願いはかなわない」だの。
  • 映像には見ごたえがある。かたや美しい古き日本、かたやサイバーパンクな大亜細亜連邦共和国
  • 古典的名作を原作としている。
  • すっきりしない結末。



僕の受けた印象では「CASSHERN」は、キャシャーンよりもエヴァ ( 映画「THE END OF EVANGERION」) を彷彿とさせる。テーマは全然違うけど、雰囲気とか、ワケわかんないところとか、父と母と息子とか、ラストシーン ( 人々の魂の光が柱になって宇宙へ ) とか。ラストで流れる曲はエヴァの「甘き死よ来たれ」でも違和感ないと思う。

僕としてはサグレー役の佐田真由美にあの名セリフ(?)を言ってほしかった。

ヘヘヘヘヘ(下卑た嘲笑) そりゃそうだ。
お前は死にはしない。壊されるだけだからな!