ま、中国といえばとりあえず4000年だから

よく「中国四千年の歴史」などという。なぜ四千年なのかよく分からないが、とにかく黄河文明はエジプト、メソポタミア、インダスとならぶ古代四大文明の一つであり、かつその中で唯一現代まで生き残ったものである。他の三文明はみな紀元前の昔に滅んでいる。現代のエジプト人イラク人、インド人は古代エジプトメソポタミアインダス文明とは違った民族、言語、文化に属する人たちである。現代のエジプト人イラク人はイスラム文化圏のアラブ民族であり、古代エジプトメソポタミア文明とは関係が無い。現代のインド人はインダス文明滅亡後にインドに移動してきたアーリア系の民族が多数派であり、その文化は彼ら独自のヒンドゥー文化である。黄河文明のみが、漢民族をその主な担い手としながら周辺地域に広がり、、漢字を用いる独自の文化を発展させ、東洋文明として現代まで脈々と続いている。そういう意味で「中国四千年の歴史」というのは特筆すべきことだと思う。