皇族女子が結婚後も皇室に残り、配偶者と子どもも皇族とするよう、皇室典範を改正する必要があるということに、「皇室典範に関する有識者会議」で認識で一致したらしい。まあ、あんまり皇族が増えすぎてもいかがなものかと思うが。
日本の歴史上、王侯貴族といえば天皇家と藤原氏が二大勢力だが、両者は代々姻戚関係にあり、貴族はたいがいみんなどこかで血がつながっている。
「百人一首」というのは、ご存知のように上代から鎌倉時代までの100人の歌人の和歌を一首づつ選んだものである。ところがこの100人のうち実に84人までが天皇家か藤原氏の親戚なのである。ただし、
という考え方をとる。この考え方にしたがうと、100人中で天皇家とも藤原氏とも関係ないのは次の16人だけ。
・清和源氏や宇多源氏などの源氏も天皇家の親戚とみなす。
・紀貫之や在原業平など、天皇を先祖とする家系の貴族も天皇家の親戚とみなす。
・清少納言など、天皇を先祖とする家系から出た女性も天皇家の親戚とみなす。
・和泉式部など、皇族と結婚した女性も天皇家の親戚とみなす。
・僧正遍昭など天皇を先祖とする僧侶も天皇家の親戚とみなす。
・先祖をたどっていって藤原不比等にいきつく者はすべて藤原氏の親戚とみなす。
意外なところでは
菅原道真、殷富門院大輔、大中臣能宣、伊勢大輔
坂上是則、大伴家持、柿本人麻呂、山部赤人
猿丸大夫、凡河内躬恒、壬生忠岑、春道列樹
壬生忠見、曽禰好忠、恵慶法師、良暹法師
清少納言:天武天皇の10代孫
小野小町:敏達天皇の9代孫
泉式部:冷泉天皇の皇子と結婚
紫式部:藤原冬嗣の6代孫
西行法師:藤原不比等の16代孫