USBポートはサービスコンセントにあらず!

USBハードディスク   

ご存知のように、USBは小電力デバイスを電池やACアダプタなしで動かせるように、DC5V,最大500mAをパソコンから給電できる仕様になっている。近頃では、ハードディスクのような、小電力とは言い難いデバイスまでがUSB給電だったりするので、ハブでタコ足配線(?)しないように注意が必要だが、かく言う僕も1.8インチのUSB給電ハードディスクをたいへん重宝している。

しかし、言うまでもないことだが、USBポートの本義はあくまで通信ポートであって、DC電源の給電口ではない。昨今、USBポートを単なるDC電源として利用する機器がいろいろ出回っているが、あれはいかがなものか? たしかに、USBコネクタは規格統一されていて広く普及しているという点で携帯機器の充電用には好都合なのかもしれない。しかし扇風機とかライトとか、ああいうのにどれほどの意義があるのか? なかにはUSB冷蔵庫などというとんでもない代物まで商品化されている。

iPodを購入した時も、まず驚いたのは充電器が付属していないことだった。USBポートから充電するのがデフォルト仕様なのだ。もちろん、そんなことはしたくないので充電器を買ったが。

とあるUSB給電ハードディスクのうたい文句
「ACアダプタ不要、電源なしでどこでもモバイル、危険なタコ足配線も防止。」
ちょっと待て! USBも下手にタコ足したらパソコン壊しかねないぞ!?

マルチノヴァ

そういえば、マルチって、ノートパソコンのUSBポート(らしきもの)から充電する仕様だったような。昼休み充電したら夜まで活動可能。ありえねー! 昼休み1時間、500mAで充電したとしても、5V,500mAh。それでどうやって人間サイズのヒューマノイドが何時間も稼動できるんだ!?

僕の「マルチ・ノヴァ」は身長37cm、体重1.7kgだけど、6V,1000mAhのバッテリーで1時間ぐらいしかもたないぞ。東鳩ってたしか20世紀の話だったと思うんだがなあ。(委員長のエピソードからして、阪神大震災の数年後のはず)