今日は4月8日。潅仏会です。
仏教徒ならクリスマスなんか祝わず、ブッダの誕生を祝いましょう。
だいたい、日本の仏教徒はブッダについてあまりに無知です。
日本でメジャーな仏典のほとんどはブッダの言葉ではありません。
『法華経』にせよ『阿弥陀経』にせよ『般若心経』にせよ、
ブッダ入滅から数百年たってから成立したものであり、
歴史上の人物としてのゴータマ・ブッダそのひとの思想からは乖離しています。
ブッダ金口の説法を直接に伝える文献は現存しません。
アーガマ経典の中にその痕跡を見出せるのみです。
アーガマ経典のひとつ『法句経』より僕の好きなブッダの言葉
- 戦場において百万人に勝つよりも、ただ一人の己に打ち克つ者こそ、じつに最上の勝利者なり。
- 旅に出て、もしもすぐれた者に出会わなければ、むしろきっぱり独りでゆけ。愚か者を道伴れにしてはならぬ。
- 愚かに迷い心の乱れている人が百年生きるより、智慧あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。
- 自己こそ自分の主である。他人がどうして自分の主であろうか? 自己をよくととのえたならば得難き主を得る。
- じつにこの世において、怨みに報いるに怨みをもってしたならば、ついに怨みの終わることはない。怨みを捨ててこそ終わる。これは永遠の真理である。
- 怒らないことによって怒りに打ち勝て。善いことによって悪いことに打ち勝て。真実によって虚言に打ち勝て。
- 頭髪が白くなったからとて「長老」なのではない。ただ歳をとっただけならば「空しく老いぼれた人」と呼ばれる。まことあり、徳あり、慈しみがあって、損なわず、つつしみあり、みずからをととのえ、汚れをのぞき、気をつけている人こそ「長老」と呼ばれる。