草枕

苦しんだり、怒ったり、騒いだり、泣いたりは人の世につきものだ。余も三十年の間それをし通して、飽き飽きした。飽き飽きした上に芝居や小説で同じ刺激を繰り返しては大変だ。余が欲する詩はそんな世間的の人情を鼓舞するようなものではない。俗念を放棄して、しばらくでも塵界を離れた心持ちになれる詩である。
 夏目漱石 『草枕

これはまさに今の僕の心境そのものだなぁ。


橋田壽賀子とか、何が楽しくて次から次と鬱陶しい筋書きばかりを書くのだろうか。まったく気が知れない。