三世実有

涼宮ハルヒの消失』を観て、道元禅師のいう「有時」について改めて考えた。なんか説一切有部の説く「三世実有・法体恒有」に通じるものがあるような気がしてきた。過去現在未来の瞬間瞬間は映画のフィルムの1コマ1コマような存在で過ぎ去っても消えることのない永遠の存在であると、説一切有部は説く。
もちろん禅は大乗仏教だからナーガールジュナ以来の「空」の思想を継ぐものだけど、道元禅師なら『阿毘達磨倶舎論』くらいは若いころに読んでいたはず。