やりたいこと
中華オシロのSDS7102のファームウェアをアップデートして、SCPIコマンドによるリモートコントロールに対応させます。メーカー公式のファームウェアアップデートですが、後述するように少し挙動が怪しいです。アップデートの実施は個人の責任でお願いします。
SDS7102
SDS7102はOWON製の中華オシロです。アマゾンや秋月で買えます。Windows用のPCソフトを使って、USBまたはLAN接続で波形のキャプチャおよびリモートコントロールができます。ただし、古いバージョンのファームウェアはリモートコントロールに対応していません。ファームウェアのバージョンは[Utility]ボタン→[H5]ボタン(About)で確認することができますが、変更履歴は不明です。リモートコントロールに対応しているかどうかは後述するPCソフトで試して確認してください。
PCソフトとUSBデバイスドライバ
オシロに付属のCD-ROMにもWindows用のPCソフトが入っていますが、古いバージョンだとリモートコントロールに対応していません。最新版をメーカーのサイトよりダウンロードしてインストールします。2018年2月4日現在、日本法人のサイトからはリンク切れになっているので、本家のサイトからダウンロードします。リモートコントロールの方法については後述します。
- PC software for DSO (OWON_Oscilloscope_Setup.zip)
- USB driver for all series OWON DSO and AWG (usb_device.zip)
ファームウェアのアップデート
メーカーのサイトよりファームウェアアップデートツール(Windows用)をダウンロードします。SDS7102Eには適用されないので注意してください。なお、2018年2月4日現在、日本法人のサイトからは(以下略)
以下の手順でアップデートします。(詳細は付属のPDFに記されています。)
- SDS7102をUSBケーブルでPCに接続します。(デバイスドライバのインストールが必要。)
- ツールをインストールし、起動します。
- [START]ボタンを押します。
- 「please reboot, wait for enter USB download model... 」と表示されるので、SDS7102を再起動します。(手動で電源スイッチを切って入れ直します。)
- するとファームウェアのアップデートが始まります。
- 「Patching is done, rebooting machine」と表示され、SDS7102が自動的に再起動したらアップデート完了です。
中国語表示が化ける
ファームウェアアップデートが完了すると、種々の設定が初期化されます。言語設定も中国語になります。それだけなら良いのですが、私の環境では中国語のフォントがバグってしまいました。
中国語以外の言語は正常なので、ふつうに英語表示で使用するぶんには特に問題ありませんが、気持ち悪いですね。それと表示がバグってるせいで言語設定の変更が少し難しいです。
- [Utility]ボタン→[H1]ボタン(Function)で[Function]メニューが出ます。
- [Multipurpose]ツマミで、いちばん上段の項目(Config)を選択します。
- [H2]ボタン(Language)を押すと[Language]メニューが出ます。
- [Multipurpose]ツマミで、[English]を選択します。
これでぶじに英語表示に戻ります。