絵描きとしてのポリシー

licheng2005-11-21

ビアズリー。といってもアレンビー・ビアズリー(右の写真)のことではありません。オーブリー・ビアズリー。19世紀末の画家。気持ち悪い絵を描くので、はっきり言ってぼくは嫌いです。でもある知人曰く、「気持ち悪いでしょ。でもあの白黒の線の描き方はなんともいえない魅力」らしい。う〜ん、わからん。おなじアール・ヌーボーに属する画家でもミュシャは大好きなんですが。

ぼくも趣味で絵を描きます。お絵描きさんに100の質問の回答にも書きましたが

荒んだ気持ち、嫌な気持ちになるような絵を描く人は嫌いです。
人間のドロドロした部分なんてワザワザ言われなくても知ってます。
そんなもの描いて楽しいですか?
僕は疲れた心を癒すために絵を描いたり鑑賞したりしてるんです

というのが、ぼくの絵描きとしてのポリシーです。これは絵だけでなく、芸術一般(音楽、文学、建築、etc)に対するぼくのポリシーです。
「写仏」というものがあります。いわば写経の絵画版です。仏様の姿を絵に写すことで心を静め浄めるのです。ぼくの描く仏さまは「写仏」とは技法も様式も違いますが、絵を描くことを通して心を洗おういう気持ちは同じです。
心の中にわだかまる、ネガティブなもの、ドロドロしたものを吐き出すようなタイプの芸術をぼくは好みません。他人のゲロしたものなんて味わいたくありません。まあ、気持ちは分からなくないですが、そういうのはティーンエイジャーのうちに卒業すべきものと思います。また、感情まかせで技術を伴っていないタイプも嫌いです。そもそもそんなものは芸術と呼ぶに値しません。そして、たとえどんなに美しくとも退廃的な美しさは嫌いです。ぼくは、真の美とは端正なものだと思います。悪魔的美ではなく仏さま的美をぼくは求めます。


好きな画家/絵



最後に一言
アレンビー・ビアズリー萌え〜