三位一体

「三位一体(さんみいったい)」という言葉があります。「なにか三つのものが互いに結びついて一体となる」と言うような意味で使われますが、もともとはキリスト教用語です。ラテン語で "trinitas"、英語で "trinity"(トリニティ) と言います。三位一体論は、現在キリスト教の主流派であるカトリックプロテスタント東方正教に共通する中心的教義です。三位一体論とは、①神 ②イエス・キリスト ③聖霊 の3つが一体(同質で不可分)である、という教義です。
①神と②イエス・キリストはいいとして、③聖霊ってなんなんでしょう? ラテン語で"spiritus sancti"、英語で"holy spirit"なので、文字どうり「聖なる霊」という意味ですね。キリスト教の用語としては、「聖霊」とは、「世界中に満ち、人間ひとりひとりの内にあり、神の働きをするもの」らしいです。仏教でいう「仏性(ぶっしょう)」(サンスクリット語で"buddha-dhatu") のようなものか?


念のために言っておくと僕は仏教徒です。むしろキリスト教は嫌いです。理由は、人類史上最も血なまぐさい宗教だからです。日本人はイスラム教を血なまぐさい宗教と考えがちですが、キリスト教の方がよほど血なまぐさいです。今までにキリスト教徒が殺した/虐待したイスラム教徒の数と、イスラム教徒が殺した/虐待したキリスト教徒の数を比べたら、桁違いに前者の方が多いでしょう。
まあそれはさておき、僕は仏教徒です。並みのキリスト教徒以上にキリスト教に詳しいのは、世界の歴史を学んでいるからです。世界の歴史を学ぶ上でキリスト教を避けて通ることはできません。そして歴史を知らずに現代の世界を理解することはできません。現在、世界に覇を唱えているアメリカ合衆国ではキリスト教右翼の福音派が相当な勢力を占め、ブッシュ政権を支持し、イスラ(ry