クリスマス

shagaくん 「欧米の場合、(クリスマスの)余韻に浸りつつ新年を祝うのが多いみたいですね」

クリスマスソングにもあるように

We wish you a Merry Christmas, and a Happy New Year !

という感じなんでしょうね。
日本でもクリスマスが受け入れられた一つの理由は、暮れ〜正月を休む日本の風習にタイミングがマッチしてたからでしょう。
キリスト教の祭日には、イースター(復活祭、3月〜4月、日にちは年によって変わる)、クリスマス(聖誕祭、12/25)、ペンテコステ(聖霊降臨節イースターの50日後)、ハロウィーン万聖節、10/31)などがあります。なかでもイースターは、本来キリスト教ではクリスマスよりも重要な祭日です。クリスマスはイエスが人として生まれた日ですが、イースターは主イエス・キリストが死を超えて復活した日ですから。
ではなぜイースターが日本ではマイナーかというと、一つには、時期が中途半端なうえに、年によって日が変わるからでしょう。イースターユダヤ陰暦で日にちが決まっているので、我々がふだん使っている太陽暦では年によって日にちが変わることになります。
また、クリスマスはお正月とセットになって、宗教色が薄まり、非キリスト教圏にも浸透したのにたいし、イースターキリスト教の祭日としての宗教色を強く残しているので、非キリスト教圏ではマイナーなようです。
そもそもクリスマスは、冬至に太陽神の新生を祝うローマの祭日がキリスト教に取り入れられたものだと言われています。このローマの太陽神とはミトラス神。ミトラス神はインド起源の太陽神ミトラです。そしてインドではミトラは後に大乗仏教マイトレーヤとよばれるようになります。マイトレーヤ、すなわち日本で弥勒菩薩とよばれている仏さまのことです。
そう考えると、クリスマスという異教の祭りにユーラシアの悠久の歴史を感じ、少し親近感が湧きます。