Ｈさん『実際の過程は、メガネっ娘→萌え〜 と、著しく短絡的経路を経るのでは無いかと思います。それがフェチたるゆえんでは？』
僕はメガネっ娘萌えとメガネフェチは別物と考えています。メガネフェチとはメガネそのものに条件反射的に興奮をおぼえる異常性欲です。これに対しメガネっ娘萌えとは、メガネという記号によって表現されているパーソナリティーに対して萌えることです。
メガネという記号が表すのは、「優等生/委員長」「物静か」「文学少女/図書委員」「ドジっ娘」「マニアック」などの性格をひとつないし複数そなえたパーソナリティーです。メガネっ娘萌えの対象はあくまでそのパーソナリティーであって、メガネそのものではありません。
たとえば、長谷川空（＠ああっ女神さまっ）というキャラは、たとえメガネをはずしていてもメガネっ娘です。メガネは単なる記号であって、それと着けていようが着けていまいが長谷川空のパーソナリティーに変化はありませんから。（もし変化があったらそれは解離性同一性障害です。）
極端なことを言えば、たとえば水野亜美（＠セーラームーン）というキャラは、通常はメガネをかけていませんが、そのパーソナリティーから「潜在的メガネっ娘」と言えると思います。
また逆にいうと、たとえメガネをかけていても、ロベリア・カルリーニ（＠サクラ大戦３）みたいなキャラはメガネっ娘とは認めません。「幾多の犯罪歴をもつ過激な大悪党で、目的のためなら手段を選ばない性格」というのは、上述した「メガネっ娘」のパーソナリティーとは全く相容れないものです。この場合のメガネは「メガネっ娘」の記号ではありません。
shagaくん曰く『時東ぁみは水着でグラビアの撮影をするときもメガネをはずさない。僕はそこに違和感を感じる。目が悪いからメガネをかけるのではなく、メガネをかけていることがアイデンティティの保持に必要としている感じがする。』
たしかに、全くその通りだと思います。メガネが記号でなくアイデンティティの実体であるとするなら、時東ぁみはメガネという「仮面」をかぶった単なる「中の人」ということになります。
ああでも、「仮面」を意味する「ペルソナ」は「パーソナリティー」の語源だしなあ...
