氷の上に立つように

Hさん『メガネっ娘が「本当の私デビュー」なぞとコンタクトに乗り換えるCMがありますが、あれはあれでどうかと。「自分探し」的妄想を感じます。』
Hさん 『時東ぁみに感じる違和感はメガネっ娘としてのパーソナリティーを備えていないのに、「メガネを掛けているんだからメガネっ娘」を前面に押し出している点にある、という認識でしょうか。メガネをコンタクトに替えたからと言って「本当の私デビュー」なぞと言うのが、いかにも妄言に聞こえるのも、この原理の逆構造?』

Johnson & JohnsonのCMですか。( http://acuvue.jnj.co.jp/event/cm/cm21.htm
メガネをかけることをアイデンティティの拠り所にする時東ぁみも、逆にメガネをかけないことをアイデンティティーの拠り所にする「本当の私デビュー」も、裏表関係で本質的には同じことですね。アイデンティティーの主体が人間ではなく、メガネやコンタクトといった商品にあるとはずいぶんな唯物論です。カール・マルクスはこういう唯物的な資本主義商品経済をフェティシズムとして批判しています。言い得て妙かも。



ただ、外見をイメチェンすることで自己暗示をかけるのは、自己変革の有用は方法だと思います。少なくとも、「自分探し」とか言ってのらりくらりとモラトリアムってニートってるよりはよほど健康的だと思います。そういえばこんな歌がありました。

前髪を少し短くしただけで生まれ変れちゃう、そんな考え方が好きよ

名探偵コナンED「氷の上に立つように」by小松未歩です。久しぶりに聴いたらめちゃ懐かしい!! Hさんが就職1年目、僕が大学3回生のころの曲です。



どうでもいいですが、僕的には「本当の私デビュー」はメガネかけてるほうがかわいいと思います。いや、僕は別にメガネっ娘萌えではないですよ? 僕はツンデレ萌えの国粋派(?)です。