GPSのログデータ

GPSロガーがシリアル出力するデータは、一般にNMEA 0183というフォーマットに則っています。

センテンスの形式

センテンスは「$」で始まり「,」で区切り「*」で終わります。「*」の後の16進数はチェックサムです。

(例)
$GPGGA,051000.000,3435.3923,N,13541.1784,E,1,12,0.6,47.5,M,34.8,M,,0000*66
$GNGNS,051000.000,3435.3923,N,13541.1784,E,AANN,18,0.6,47.5,34.8,,0000*58
$GNGSA,A,3,07,01,19,03,30,27,11,04,28,57,22,16,1.1,0.6,0.9*23

センテンスの分類

おもなセンテンス

RMC (日時・緯度経度・速度など) …いちばん大事なデータのまとめ

$**RMC,時刻,データ有効性(*1),緯度,南/北,経度,東/西,速度,進行方向,日付,磁気変動,磁気変動偏角,測位モード(*2)
*1 A=有効な現在データ, B=有効な保持データ, V=無効な現在データ, W=無効な保持デー
*2 A=自動モード, D=差動モード, E=推定モード, M=手動入力モード, S=シミュレータモード, N=無効データ

(例)
$GNRMC,051001.000,A,3435.3923,N,13541.1784,E,0.00,332.19,240715,,,A*78
05:10:01UTC, 北緯34度35.3923分, 東経135度41.1784分, 0.00ノット, 332.19°,2015/07/24
GGA (時刻・緯度経度・標高・利用衛星数など)

$**GGA,時刻,緯度,南/北,経度,東/西,測位品質(*1),利用衛星数,水平精度低下率,海抜高度,単位,WGS-84座標系海抜高度差,単位,DGPSデータ残存時間,DGPS基準局ID
*1 0=無効, 1=GPS fix, 2=DGPS fix

(例)
$GPGGA,051000.000,3435.3923,N,13541.1784,E,1,12,0.6,47.5,M,34.8,M,,0000*66
05:10:00UTC, 北緯34度35.3923分, 東経135度41.1784分, 衛星12個, 海抜47.5m
GSA (衛星のID・測位品質)

$**GSA,モード(*1),モード(*2),利用衛星数ID,...,位置精度劣化度,水平精度低下率,垂直精度低下率
*1 A=自動で2D/3D, M=手動で2D/3D
*2 1=無効, 2=2D, 3=3D

(例)
$GNGSA,A,3,07,01,19,03,04,27,11,28,22,30,32,16,1.1,0.6,0.9*20
利用衛星のIDは 07,01,19,03,04,27,11,28,22,30,32,16, 位置精度劣化度は1.1
GSV (各衛星の位置とS/N比)

$**GSV,全GSVメッセージ数,メッセージ番号,全捕捉衛星数,{衛星ID,仰角,方位角,S/N比}×4

(例)
$GPGSV,4,1,15,07,41,242,45,01,65,219,42,19,49,044,37,03,10,172,36*73
(1番目/全4個)のメッセージ、15個の衛星、
(ID=07,仰角=41°,方位角=242°,SN比=45dB), (ID=01,仰角=65°,方位角=219°,SN比=42dB),
(ID=19,仰角=49°,方位角= 44°,SN比=37dB), (ID=03,仰角=10°,方位角=172°,SN比=36dB)