ポーリュシカ・ポーレ

ORIGAの「ポーリュシカ・ポーレ」を聴く。ORIGAというロシア人の歌手のことは、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で知った。どうも僕はロシア語の語感に惹かれる習性があるようで、手を広げることになった。
ポーリュシカ・ポーレ」は、僕にとってはとても思い出深い歌だ。母校の中学校の音楽祭の合唱コンクールで定番の曲で、僕も歌ったことがある。もちろん、日本語の歌詞でだが、ロシア感満点のメロディーでとても好きな歌だ。しかしこの曲、

緑萌える草原を越えて
僕は行きたいあなたの花咲く窓辺へと
雲流れるロシアの大地に
二人の愛は芽生えて明日へと続くのさ

というようなロマンティックな日本語歌詞で僕らは歌っていたが、じつはこの曲はソ連時代に作られた、思いっきり「赤い」歌だったようだ。原曲の日本語訳すると↓こんなかんじらしい。

広き草原よ 緑の草原よ
駆けて行く英雄が 赤き英雄
我らは見守る コルホーズ
労働に励む 娘たちを

こんな歌を歌わせていたとは、日教組の陰謀か?と勘ぐってしまう。いや、そんなことはないだろうけど。
ちなみにORIGAの「ポーリュシカ・ポーレ」はもちろんロシア語だが、ソ連の歌詞ではなく、ORIGA自身の作詞のようだ。「草原に立ち、遠い昔の英雄たちのいさおしを偲ぶ」というような意味の歌詞らしい。とてもスローなテンポで、哀愁いっぱい。