FTDIのUSBシリアル変換ICのCBUSxピンには種々の機能を割り当てることができます。
FT232RLの場合、デフォルトでは下表の機能が割り当てられています。
ピン | 機能 | 説明 |
---|---|---|
CBUS0 | TXLED# | 送信データLED駆動 (Lowアクティブ) |
CBUS1 | RXLED# | 受信データLED駆動 (Lowアクティブ) |
CBUS2 | TXDEN | RS-485用の送信データイネーブル(DE) |
CBUS3 | PWREN# | 電源イネーブル (Lowアクティブ) 起動後Lowになり、USBサスペンド中はHighになる。 Pch MOSFETで外部回路の電源を制御するのに使える。 |
CBUS4 | SLEEP# | スリープ (Lowアクティブ) USBサスペンド中はLowになる。 |
機能割り当てはIC内部のEEPROMに記憶されています。
これを変更するにはFTDIが提供するユーティリティー「FT_PROG - EEPROM Programming Utility」を使用します。
FT_PROGによる機能割り当ての変更
- 下記サイトよりFT_PROGをダウンロードしてインストールします。
- FT_PROGを起動します。
- 「EEPROM」タブの「DEVICES」メニューから「Scan and Parse」を実行します。
- USBに接続されているFTDIデバイスが「Device Tree」に列挙されます。
- 所望のデバイスの「FT EEPROM」>「Hardware Specific」>「IO Controls」を開く。
- C0~C4(FT232RLの場合)の機能割り当てが表示されるので、適宜変更します。
- 「DEVICES」メニューから「Program」を実行します。
- 「Program Devices」ダイアログが開くので「Program」ボタンを押します。