つたなさをまもって

先々週から多忙と鬱が重なってダメダメスパイラルだったけれど、ようやく回復基調。久しぶりに「荘子」や陶淵明を読み返して、ああ、自分はやっぱりこれだなあと思う。



のろまで要領が悪く、機転が利かず、たらたらと無為に時間を過ごし、積極性・社交性に欠け、コミュニケーション能力が欠如し、社会常識や流行を知らず、行動力に乏しく...
そういう自分が好きです。そのために損をしてきたことはいっぱいあるし、これからの人生でも不利になると思う。僕がエンジニアとして未だ一人前のキャリアを積めないのも、畢竟これがためと思う。それでも改めようとは思わない。

恵子が荘子に言った。「私のところにオウチという大木があるんだけど、幹はコブだらけ、枝は曲がりくねっていて、木材として役に立たないので、大工は見向きもしないんだよ。」
荘子は言った。「その木を広々とした野原に植えて、そのまわりで勝手気ままに休息し、その木陰でのんびり眠るということを、どうしてしないんだい?」