幸のあるところ

『スカーヴァティー・ヴューハ (仏説阿弥陀経)』 李徴抄訳


はるか西のかなたに<幸のあるところ>という世界がある。
そこには<無限の光>というかたがおられる。
なぜその世界を<幸のあるところ>と呼ぶと思うか?
そこには一切の苦しみはなく、ただ安らぎだけがある。
それゆえに<幸のあるところ>と呼ばれるのだ。
またなぜそのかたを<無限の光>と呼ぶと思うか?
そのかたの放つ光には限りがなく、
あまねく世界を照らし、なにものにもさえぎられることはない。
それゆえに<無限の光>と呼ばれるのだ。
<幸のあるところ>にいたった人々は二度と心の迷いには戻らない。
この話を聞いたからには、
ぜひとも<幸のあるところ>にゆくことを望むがよい。
<無限の光>というかたの名を聞いて、その名を心にとどめ、
一心に心を乱さないならば、
<無限の光>というかたは目の前に現れる。
そして心迷うことなく<幸のあるところ>にいたることができるのだ。

萌え〜