諸法の仏法なる時節

宮崎駿がまたなんか言ってる。
http://book.asahi.com/clip/TKY201007260150.html


話の本題はどうでもいいけど、「取り返しのつかないものを書くのが大人の文学。取り返しがつくかも知れない、というのが児童文学。僕は大人の小説を読む人間じゃない」というはとても合点がいった。


道元禅師の言葉で言えば「諸法の仏法なる時節」(全てのものが仏さまである時)と「万法ともにわれにあらざる時節」(どこにも自分というものがない時)。宮崎駿の世界は「諸法の仏法なる時節」ですね。トトロとか。


「取り返しがつく」という無邪気な幻想と、「取り返しがつかない」というニヒリズムと、その両極端を捨てたところに釈尊と竜樹尊者の示された中道がある、と思う。
本当に大切なものは(・∀・)イイ!と(´・ω・`)ショボーンを超越しているから。(「仏道、もとより豊倹より跳出せるゆえに」)