DXF形式の基板外形データをEagleに取り込む

我流のメモです。

やりたいこと

Fusion360等のCADから出力した基板外形のDXF形式データをEagleにインポートする。

準備

下記のULPスクリプト import-dxf.ulp を適当な場所に保存する。
(Windowsであれば ドキュメント/Eagle/ulps/ など)

github.com

手順

EagleのBoardのウィンドウで [File] → [Run ULP] を選択し (またはツールバーでULPのアイコンをクリックし)、 上記の import-dxf.ulp を実行する。

f:id:licheng:20200830165627p:plain

  • File name:DXFファイルを指定
  • X Origin, Y Origin:原点位置をオフセットしたいならmm単位で指定
  • Line Width:線の太さは「0」としておく
  • Import to layer:基板外形なので「20 - Dimension」を指定
  • Prefer poligon output:チェックを外す
  • Input Unit:入力単位は「Metric (mm)」を選択

上記のように設定して「OK」で実行する。
するとDXFファイルのデータがBoardに取り込まれる。

f:id:licheng:20200830173346p:plain:w700

問題点

上記の手順だけでは以下の問題点がある

  1. 基板外形以外の線も「20 - Dimension」のレイヤー上の線となっている。
  2. ドリル穴がだたの円になっている。
  3. 円弧が再現されず直線になっている。

修正

(1) 線のレイヤー移動

Change(スパナのアイコン)で「Layer」を選択し、移動先のレイヤーを指定する。例えば表面シルクにするなら「21 - tPlace」、表面コメントにするなら「51 - tDocu」を指定する。そして線を選んでいくと選んだ線のレイヤーが移動する。

複数の線のレイヤーを移動するならば、Group(点線の四角のアイコン)で範囲選択し、Changeでレイヤーの移動先を指定し、選択範囲で右クリックして「Change: Group」を選択する。(なぜかChangeを先にするとうまくいかない?)

注意点として、シルクにする場合は線の太さはゼロではだめなので、Changeで「Width」を適当に指定して線の太さを変更しておく。

(2) 円をドリル穴に変更

うまい方法が見つからない。いちおう下記の手順で実現できる。

  1. Info(丸に i のアイコン)で円を選択すると、その円のPosition(座標)とRadius(半径)が確認できる。
  2. Hole(四角に黒丸のアイコン)で円と同じ直径(半径の倍)を指定し、適当な場所にドリル穴を作る。
  3. Infoでドリル穴を選択し、円と同じPosition(座標)を指定する。
  4. すると円とドリル穴がぴったり重なる。
  5. Delete(ゴミ箱のアイコン)で円を選択(ドリル穴が選択されたら右クリックすると円が選択される)し、削除する。
(3) 直線を円弧の変更

Info(丸に i のアイコン)で直線を選択し、Curve(曲がり方)を指定する。Curveの単位は度(°)であり、-360~+360の範囲で指定する。例えば、90°の円弧であれば「90」、180°の円弧であれば「180」と指定する。

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