メモ:Eclipse系マイコン開発環境でのデバッグの設定

SW4STM32(Ac6)やMCU Xpresso、e2studioなどのようなEclipseベースのマイコン開発環境でデバッグを実行するときの注意点をメモ。

Eclipseではデバッグを実行するときは虫のアイコン(Debug)をクリックするが、初回はデバッグ方法の選択を求められる。ここでSW4STM32であれば Ac6 STM32 Debugging を選択する。

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これですんなりデバッグ実行できれば良いが、エラーが出てデバッグできない場合がある。そこで虫のアイコンの横のプルダウンメニューから Debug Configurations を選択する。

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Debug Configurationsの画面の左側のペインで、SW4STM32であれば Ac6 STM32 Debuggingデバッグ構成を選択する。このとき、C/C++ Application に適切なelfファイルが選択されていること、Project に適切なプロジェクトが選択されていることを確認する。たまに意図しないelfファイルが選択されていたり空欄になっていることがある。既存のプロジェクトをコピペして別名のプロジェクトを作成したときに起こりやすい。その場合はデバッグの構成をいったん削除して作成しなおすか、手動でファイルを指定しなおす。事前にDebugフォルダとReleaseフォルダから古いelfファイルやbinファイルを削除し、またプロジェクトフォルダから古いcfgファイルを削除しておくのが吉である。

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また、ビルド構成がDebugになっているかReleaseになっているかにも注意する。ビルド構成は Project > Build Configurations > Set Active で確認・設定できる。

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その他、リセットの設定にも注意を要する。

デバッグ実行ではなく、ただマイコンにプログラムを書き込んで即実行したい場合は虫のアイコンのとなりの再生ボタンのアイコン(Run)をクリックする。