生き仏?

飛影役などでお馴染みの声優、檜山修之さんと鎌倉時代に活躍した仏師、運慶作の矜羯羅童子像がソックリ
http://guideline.livedoor.biz/archives/51176499.html


似すぎだろ!
検証画像ワロタ。「完全に一致」て・・・


しかし、鎌倉期の仏像のリアリティ・存在感はみごとだなぁと改めて感じた。だいたい仏像といふ美術は、国ごと時代ごとにそれぞれの様式美に収斂することが多いもので(それはそれで素晴らしいものもたくさんあるけど)、日本の鎌倉期の仏像の写実美は世界の仏教美術の中でも異彩を放つものではないかなぁと思ふ。


まあ、そもそも仏像といふものは、アレクサンドロス大王の東方遠征でインドに伝はったギリシア文化の影響で生まれたものであって、ガンダーラで発祥した最初期の仏像は、ギリシア彫刻のやうな写実美だったんだけど。


# ガンダーラのお釈迦さまはマッチョすぎ!
# ああいふ筋肉の構造を意識した肉体美の表現はいかにもギリシアちっく。
# 髪型もあのへんてこなパンチパーマ(螺髪)じゃなくて、流れるような自然な髪型だし。


仏像はその後アジア各地に広がり、それぞれの国の文化に消化されて、グプタ様式、北魏様式、クメール様式なんていふ様式美が生まれたわけだけど、東の果ての日本で、本家ギリシアにも負けない写実美が再び生まれたのはおもしろい。