アルミの種類

ひとくちにアルミと言ってもいろいろある。

純アルミ (1000系)

軟らかい。軟らかすぎてきれいに切削しにくい。(削るとネットリした手ごたえで、粘り気がありキレが悪い。) ホムセンで売ってるアルミ板は純アルミ系のA1050が多い。1mm厚くらいなら万能バサミでもたやすく切れるが、強度の必要な部品には向かない。耐食性は高い。

Al-Cu (2000系)

強度が高い。切削しやすい。A2017(ジュラルミン)A2024(超ジュラルミン)が代表的。耐食性は劣る。純アルミとは対照的。

Al-Mn (3000系)

耐食性は高く、純アルミよりは強度がある。アルミ缶に使われるA3004とか。

Al-Si (4000系)

熱膨張率が低く、耐摩耗性にも優れるらしい。しらんけど。

Al-Mg (5000系)

まあまあ強度があり、加工しやすく、耐食性も良い。バランスが良いので様々な用途に広く使われている。A5052が代表的で、ロボコン界でも定番。サーボのブラケットなどの板金部品によく使われている。モノタロウとかでも手に入る。

Al-Mg-Si (6000系)

強度・耐食性とも良く、押出成型(金太郎飴のように同じ断面の長い部材)に向いている。A6063が代表的でアルミサッシなどに使われる。ホムセンで売ってるアルミ材(アングル、チャンネル、パイプなど)もA6063が多い。

Al-Zn-Mg (7000系)

強度が高い。アルミ合金中最高の強度を持つA7075(超々ジュラルミン)が代表的。


図: A6063のアングル材の例 (コーナン)
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