仏作って魂イエス

(タイトルの出典は ロールちゃんブログパーツより )


仏像はヘレニズム文化の産物、という話は以前にも書いた。


アレクサンドロス大王の東方遠征によって、ギリシアとアジアの文化が融合したヘレニズム文化が広まったわけだけど、インドもその影響を受けたわけで、大乗仏教はそういう時代に生まれたわけだ。実際、仏典『ミリンダ王の問い』で有名なメナンドロス1世は、北西インドを治めた王だけどギリシア系。ギリシア人だけど彼は仏教に帰依した。


仏像というのもヘレニズムの影響で生まれたものであって、最初期の仏像であるガンダーラ様式なんて、まるでギリシア彫刻みたいだ。お釈迦さまも弥勒菩薩もやたらマッチョで、まるでギリシア・ローマの武将みたい。


あの頃の地中海〜インドって意外といけいけなんだなぁと思う。インド・イラン起源のミトラ神は、ローマでも信仰されてたし、いっぽうでインドではミトラ神は大乗仏教に取り入れられて弥勒菩薩マイトレーヤ)になったとも言われる。


大乗仏教ミトラ教ゾロアスター教の影響を少なからず受けてるし(法華経なんてかなりゾロアスター教っぽい)、大乗仏教と同じころに興ったキリスト教にもおそらくミトラ教ゾロアスター教の血が入ってるだろう(クリスマスなんてもともとミトラ教の祭りだし)。


弥勒菩薩とか阿弥陀如来とか、あるいは法華経の久遠実成モードの釈迦如来とか、ああいうお釈迦さま本人の思想とは異質なやつらってやはり西方の宗教とつながってるかんじがする。