ライフハックとしての五戒

仏法には、五戒(Pañca sīla)という5つの戒があるぞな。ここでは倫理ではなくライフハックとしてこの5つの戒を保つことを勧めるぞな。そもそも戒律というものは人を縛るものではなく、むしろ人間の実力を解放するためのものぞな。

不殺生戒 Pāṇātipātā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi

「いのちを殺すことから離れる戒めを受けます」
もっとも、殺さずにいきることはできんぞな。生きるためには食べなきゃいかんぞな。動物だけでなく植物だって命あるものぞな。要は生きるための殺生かよくよく用心することぞな。むやみに暴飲暴食してメタボってはいかんぞな。それは自分の命をも粗末にする行いぞな。技術者は体が資本ぞな。忙しくても規則正しい食生活で摂生にこころがけるぞな。ものを作る悦び>>>食い気の快楽 であることを忘れてはいかんぞな。

不偸盗戒 Adinnādānā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi

「与えられてないものを取ることから離れる戒めを受けます」
違法アップロード動画を見るも「盗」、ライセンスを得てないソフトを使うのも「盗」、人の作品をパクるのも「盗」ぞな。よくよく用心するぞな。たとえオープンソースであっても、タダと思うなかれぞな。技術者なら、それを作った人の苦労が想像できるはずぞな。オープンソースで何かを得たなら、自分の技術で何か貢献することで報いるべきぞな。他人の苦労をタダで掠め取ろうと思っている限り、価値あるものを生み出す側にはなれないぞな。

不邪淫戒 Kāmesu micchācārā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi

「もろもろの色を求める邪な行いから離れる戒めを受けます」
非リアの自分には関係ないと思うなかれぞな。対象が2次元であっても淫は淫ぞな。「〜は俺の嫁」とか言っておいて四半期ごとに嫁が変わるのも「邪淫」ぞな。よくよく用心するぞな。世俗にも、いわゆるオナ禁を説く者がいるぞな。安易な放逸は気力と体力を損なうものと知るべきぞな。「英雄色を好む」と言って、精力の有り余ってる英雄ならそれも良かろうけど、そうでないから貴重な精力はセーブすべきぞな。技術者なら気力と体力はものを作ることに発揮すべきぞな。ものを作る悦び>>>色気の快楽 であることを忘れてはいかんぞな。

不妄語戒 Musāvādā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi

「偽って語ることから離れる戒めを受けます」
ミスは誰にでもあることぞな。ミスによる損失よりも、ミスを隠すことの損失のほうがはるかに大きいぞな。偽りを語ることは全くペイしないぞな。よくよく用心するぞな。技術者の道は、事実にもとづいた正しい言葉の積み重ねに支えられているものぞな。偽りを語るつもりはなくても、いたづらに極論に走り、結論ありきの実のない言葉を吐くネトウヨサヨクやカルトのごときは、技術者にあるまじきものぞな。

不飲酒戒 Surā-meraya-majja-pamādaṭṭhānā veramaṇī sikkhāpadaṃ samādiyāmi

「酒など、酔わせるもの・だらしなくさせるものから離れる戒めを受けます」
「pamādaṭṭhānā」とは「放逸にさせるもの」という意味ぞな。人によっては酒だけでなくて、アニメやゲームやマンガやニコ動や2ちゃんねるなんかもpamādaṭṭhānāぞな。放逸にふけっているあいだにも、時間はどんどん過ぎてゆくぞな。その間に技術の世界はどんどん進歩してるぞな。よくよく用心するぞな。ものを作る悦び>>>放逸にふける快楽 であることを常々思い起こすべきぞな。ただし、良宵に友と清談するに酒を進めるは以て可とするぞな。