Re:VIEWメモ

(1) 環境のインストール (on Ubuntu)

(1.1) Re:VIEWのインストール
sudo apt update
sudo apt install ruby
sudo apt install ruby-dev
ruby --version           ←バージョン確認
gem --version            ←バージョン確認
sudo gem install review
review version           ←バージョン確認
(1.2) TeX Liveのインストール
sudo apt install texlive-lang-japanese texlive-latex-extra texlive-latex-recommended
(1.3) md2reviewのインストール
sudo apt install build-essential    ←ビルドのために必要
sudo gem install md2review

(2) Re:VIEWのプロジェクト作成

プロジェクト名を指定するとその名前のフォルダにひな型ができる。

review-init プロジェクト名

(3) md2reviewの使い方

Markdownのファイル名とRe:VIEWのファイル名を指定して変換。

md2review 入力.md > 出力.re

画像に図表番号とキャプションをつけない場合

md2review  --render-disable-image-caption 入力.md > 出力.re

(4) PDFの生成

book.pdfを生成する。rakeはmakeみたいなやつ。

rake pdf

(5) RE:Viewソースの編集

改ページ

//embed[latex]{
\clearpage
//}

テーブルのはみだし
tsizeで列の幅を設定する。単位はmm。

//tsize[40,80]
//table[tbl2][]{

数式
MarkdownでHTMLを駆使してもmd2reviewは解釈してくれない。
Re:VIEWでは `@{}` という記法でTeXの数式がいちおう書ける。いっそ画像を貼ったほうが良いかも。

(6) RE:Viewの設定

(6.1) config.ymlの編集

書名と著者名
booktitleとautで指定。

イラストレーターや印刷所など

刊行日と発行履歴
dateとhistoryで指定。

本のサイズ
texdocumentclass で指定。

texdocumentclass: ["review-jsbook", "media=print,paper=b5"]

文字数、行数、フォントサイズ、余白など
texdocumentclass で指定。

  • 1行あたり文字数: line_length=40zw (40文字)
  • 1頁あたり行数: number_of_lines=30 (30行)
  • フォントサイズ: fontsize=10pt (10ポイント)
  • 行送り: baselineskip=16pt (16ポイント)
  • 天の余白: head_space=15mm
  • ノドの余白: gutter=27mm
texdocumentclass: ["review-jsbook", "media=print,paper=b5,gutter=27mm,line_length=40zw"]

章の偶数ページ開始を許容
デフォルトでは章は必ず奇数ページから開始する。そのためページ数合わせのために白紙ページが挿入されることがある。texdocumentclass で openany を指定すると偶数ページから章を開始することが許容され、白紙ページの挿入が行われなくなる。

texdocumentclass: ["review-jsbook", "media=print,paper=b5,openany"]

ヘッダ、フッタ、ページ番号など
texdocumentclass で指定。

  • フッタと版面の間隔: footskip=7mm
  • ヘッダと版面の間隔: headsep=5mm
  • ヘッダの高さ: headheight= 10mm
  • 大扉からの開始ページ番号: startpage=1
  • 大扉から通しのページ番号をアラビア数字で振る: serial_pagination=true
  • 隠しノンブルを振る: hiddenfolio
    • serial_pagination=trueと併用すること
    • hiddenfolio=default - ノド上部(トンボの外)にページ番号を小さく配置
    • hiddenfolio=nikko-pc - ノド中央にページ番号を小さく配置
    • hiddenfolio=marusho-ink - 塗り足し5mm、ほかは日光企画に同じ
    • hiddenfolio=shippo - ねこのしっぽ社用。設定は日光企画に同じ

目次として抽出する見出しレベル
toclevelで指定。2なら章と節まで。

toclevel: 2
(6.2) catalog.ymlの編集

RE:Viewソースファイルの追加

PREDEF: ←前付 (まえがきなど)

CHAPS: ←章
  - chap1.re
  - chap2.re

APPENDIX: ←付録

POSTDEF: ←後付 (あとがきや著者紹介など)
  - postdef.re
(6.3) sty/review-custom.styの編集

ページヘッダ
左ページに章タイトルのみ、右ページに節タイトルのみ表示する設定は以下のように書く。

\lhead[\gtfamily\sffamily\bfseries\upshape \leftmark]{}
\rhead[]{\gtfamily\sffamily\bfseries\upshape \rightmark}

フォント
IPAexフォントのフォントマップを用いる場合は以下のように書く。

\usepackage[ipaex]{pxchfon}

IPAフォント、IPAexフォント以外を指定したい場合は下記を参照。